人も動物たちも引き寄せられる、早春の華
大寒桜(オオカンザクラ)は2月の半ばごろから咲きはじめ3月の初旬までに満開を迎えます。花は大ぶりで華やかですが、全体的に下を向いて咲くため、遠目では桜とは思われないようです。うつむき加減がしっとりした雰囲気を醸し、ソメイヨシノとはまた違った趣のある美しい桜です。
拙宅にもオオカンザクラの木がありまして、前を通る人々が一瞬立ち止まり、なにかしら感想を呟き、時折シャッター音が聴こえる、この桜が咲いている間はそんなことがよくあります。
まだ寒く色もない景色の中ではよく目立ち、メジロやヒヨドリも毎日のように押しかけてきます。ここ数年はリスまでやってくるようになりました。さながら「早春の食堂」。そんなに美味しいのかな?
新緑とともに実が大きくなり、1センチくらいの大きさのサクランボをつけます。早春から初夏まで、季節のうつろいを楽しませてくれる桜です。