種も咲いている
イヌタデはありふれた雑草のひとつで、
道端や空き地に小さな群生を多く作ります。
夏の終わり頃からピンク色の花穂が目につくことでしょう。
“赤まんま”という呼称でも親しまれ、
花穂を手でしごいてバラバラにし、
赤飯に見立てたおままごとをするのは
日本の子ども達の伝統文化かもしれません。
どれだけ採っても全然大丈夫、
どこにでも生えるしなかなか枯れない強い雑草、
そんなイメージでした。
しかし、そこにはヒミツが・・・!
イヌタデは花の咲き終えたあとも、
花被が果実(種)を包み、そのまま花穂に残るのです。
子どもの頃お米に見立てていたのは、
むしろ花ではなくこちらの
“花びらに包まれた種”の方だったようです。
花期の長い花だなぁと思っていたら、
咲いている(ように見える)のは種でした。
お赤飯になった種は遊びが終わるとそこら辺にばら撒かれ、
次世代として育つのでしょう。
そこら辺の野原で
早秋の光を受けて輝くイヌタデはとてもきれいです。