鮮やかな足あと
ヌスビトハギはひっつき虫としておなじみで、その豆果は毎年描いていますが、花を描くのは久しぶりでした。豆果の鮮やかな時期を描くのは初めてかもしれません。
花期から結果へと向かう一瞬の季。複雑な蝶形の花と、妖怪の目のような実の混在がとても面白く、規則正しい卵形の葉が全体のバランスをまとめているようです。
果実の色は、イチジク色〜緑〜黒と変化していきます。色の表現は難しいですね。
“盗人” の由来は、盗っ人の足跡に似ているから、との説があります。昔の泥棒は足音を消すために足裏の片側だけを地面につけて歩いたのだとか。現代の者にはなかなかピンと来ないので、お風呂上りにでも試してみてください(笑)